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トヨタ製アンティークミシン オーバーホールと自作手回しハンドル

2021年6月13日

トヨタミシン 清掃前全体

アンティークミシン TOYOTA製

オークションで買っちゃいました。アンティークミシン。なんだかんだでいろいろなメーカーが発売していたアンティークミシンですが、結局迷った挙句、世界のトヨタ製にしました。値段は、平均だと思いますが、3千円くらい。鬱陶しい業者らしき人に競り勝って落札しました。まあ、業者らしき人なんで、変に追ってこない分たすかったのかな。

最初に驚いたこと

まず、驚いたことは、プーリーの回転がものすご~く軽いこと。軽く回して惰性で半回転くらい回ってしまうくらい軽いし、針棒を手で上下に動かすこともできる。この他に、2台の家庭用ミシンを持っているけど、その2台に比べるとほんと~に軽く回る。

家に迎えて最初に見た時のコンディション

外観は結構汚れているが、さびは軽いものしかなく、プーリーの回転もスムーズ。ちょっと気になってのは、塗装が割れている箇所があったくらいかな。

簡単な機能説明

直線専用、足ふみ、垂直半回転釜、可変縫い目の長さ、返し縫、送り高低調整用ダイアル、下糸巻き機能くらいだと思います。このミシン、勝手に垂直全回転釜だと思い込んでいたんですけど意外でした。あと、このミシンHA-1規格ですよね?。と聞いてみる。

簡易オーバーホール

駆動系の分解はしません。というかできない。分解した挙句タイミングなど、詳しいことがわからないので。まず、行った作業として中性洗剤をぶっ掛けて歯ブラシで汚れが落ちるまでひたすら磨く。次に、金属部分のさびとざらざらしている部分に軽くやすりをかける。そのあと、各部のグリスアップを行う。

オーバーホール前と後の比較画像

OH前後比較 釜
釜部分 以降画像上オーバーホール前、下オーバーホール後になります

OH前後比較 針
オーバーホール後には、家庭用ミシン レザー針16番が付いてます。あと、アタッチメントの抑え面には、100均とかに売っているふすまレールに貼る樹脂製のテープを貼って滑りをよくしています。

OH前後比較 側面
シンプルだけど、自分的には気に入っています

OH前後比較 上糸調子
ここら辺は分解清掃しています

OH前後比較 背面
外装は清掃しているが、内部はグリスアップのみ

OH前後比較 抑え棒調節ねじ
抑え圧を調節。圧を強めるときは、ねじ山を手で押さえます。弱めるときは、レバーを押すとギャッと驚くほど強くねじが上に上がるので注意が必要です。

OH前後比較 オイル注入窓
オイル注入窓。正式名称はわかりません。m(__)m

OH前後比較 プーリー
プーリー部分に、手回しハンドルを付けました

OH前後比較 下糸巻き機能
下糸巻き機能ですが、残念ながらゴム部分が脱着時に切れました。このゴムは数百円で入手できるみたいなのでおいおい対応しようと思います

OH前後比較 糸立棒
糸立棒。丸いフェルトは、中性洗剤で洗いました。

OH前後比較 前後送り調節レバー
前後送り調節レバー。目盛り半分下が前進、半分上が返し縫い時の縫い目長さ調節と実際の動作を選択します。動作とは、例えばレバーを目盛り半分より上にすると返し縫い動作が始まります。あと、レバー横にねじは、縫い目調節板締付ねじです。このねじは、ねじを緩めて上下に稼働する。上下画像のレバー本体上下部分の板が全開(上画像) 最小(下画像)に調節したものです。板調節することにより、レバーの範囲を制限します。なぜかというと、完全なアナログなレバー調節なので直線縫い→返し縫い→直線縫いなどの動作を繰り返し時に制限する板がないと縫い目長が不均等にならないよになってます。レバーは、クリック感などなくスムーズに動作するので、例えば3㎜で直線縫いから 返し縫い3㎜からの直線縫3㎜などを行おうとしたとき板がないと絶対縫い長がずれます。それを抑えるための板です。

追記:調整レバー横数値の意味が解ったので記述。1インチ(2.54㎝)でいくつ縫い目が縫えるかの数値みたいです。知らんかった。たまたま、ネットでとある説明書みて判明。


OH前後比較 丸型エンブレム
エンブレムです。オーバーホール後の方が汚いのは、しくじって、歯ブラシだけでやめておけばいいのを細かいやすりで軽くやすってしまいました。これは本当に残念~。(;_;

OH前後比較 糸案内
糸案内 下糸巻きをする時に使用する

OH前後比較 ドロップフィード
ドロップフィード。送り歯の高低を調節する。

OH前後比較 エンブレム
エンブレム

OH前後比較 ミシン本体
OH後のアンティークトヨタ製ミシン。キレイキレイになりました。

自作手回しハンドル

レザークラフトに使いたいので手回しハンドルを装着しました。お金をあんまり使いたくなかったので、家にあるもので探した結果お金を使うことなく完成。

手回しハンドル01
ハンドル部分は、5㎝くらいのねじにカラーをかませて、回転するように作成。でも、手間を考えれば買ったほうがいいかもしれない。モノタロウで400円くらいで購入可能。でも送料を考えるとホームセンターで購入できるのであればそっちの方がいいかもしれない。ハンドルを固定する部分は、なんと原付バイクのブレーキパッドを使用しています。たまたま家に新品があり、画像を見てもらえるとわかると思いますが、パッドとプレート部分の段差がプーリー部分にピッタリあったのでラッキー装着しました。ブレーキパッドの反対部分は、押し入れにあった金属板をブレーキパッドと同じ大きさに切り使用。ブレーキパットと金属板に穴をあけ、ビスで止めるだけです。
手回しハンドル02
使い心地はすごい良好。ですが、ちょっとだけ問題発生。ハンドル部品が多少重量があったのか、ハンドル停止位置が中途半端な位置で停止してしまうと重さでハンドル位置が最下部まで勝手に回ってしまうこと。なので、根本的な対策ではないがハンドルが最下部の位置になったとき針の位置が最上部位置にくるように調節しました。これでとりあえず様子見します。忘れてたが、プーリーとプレートが接触する部分にはいらなくなった革を挟んで傷がつかないようにしています。

縫ったときの感想

家庭用 針16番 レザー用、ミシン糸 #30、革いろいろで試し縫い。すごい快適に縫えます。3㎜くらいの革もざくざく音を発しながら縫えます。縫う速度は当然遅いながら、自分にはとてもあっている気がします。この後、いろいろ試したいことがあるので楽しみです。以上です。