アンティークミシンの分類
JIS制定以前の分類
よくオクなどで、ミシンなど見ていると「HA-1」とか「TA-1」などの表記が見られる。表記の意味は大体わかるが、詳しい意味が知りたくて調べてみた。
調べて見た結果、「HA-1」などの分類は、資料によると昭和38年(1962-03-01)日本工業規格JIS B9070「工業用ミシン分類に対する用語と表示記号」が制定された以前のものらしい。ちなみにこのJIS規格は複数回アップデートされたのち 2012-05-21に廃止。
廃止理由は、「団体規格として迅速・簡易なメンテナンスを進めていくほうが,工業用ミシンの産業実体に合致していると考えられる」ということらしい。
ということで実際の分類は、
- H Home (家庭用)
- T Technical(職業用)「洋服洋裁仕立用」
- D Industrial工業生産用
最初の分類は、上記の3種をとり、つぎに需要度の順位、製造発売された順位で、A,B,C・・・を付加。例は下記で。
- HA カム天秤, 半回転式 中ガマ型
- HB カム天 秤, 水平回転式 中ガマ型
- HL リング天秤, 回転または半回転式 中ガマ型
- TA リング天秤, 回転式 中ガマ型
- TB リング天秤, 半回転式中 ガマ型
- DA 短床本縫(汎用)
- DB 長床本縫(汎用)
- DC オーバロック, 縁かがり
- DD 厚物用本縫
- DL ボタン孔かがり
- DP ジグザ グ縫
- DV 2本針二重環縫 等々
という風(すべてではない)に分類していたらしいが、急激な機種増加にともないごちゃごちゃなってきたのでJISに移行という流れに。
日本工業規格JIS B9070「工業用ミシン分類に対する用語と表示記号」
廃止されたこの規格、最終アップデート版の情報が見つけることができなかったので割愛します。JIS制定当時の情報はあったが、面倒なので興味のある人は検索して見てください。
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